醒める


この本の「小窓幽記」(醒)のタイトルに笑い話がある。この話、「捜神記」に詳しい記述があり、いつかHPにUpしょうとチェックマークを付けていたが忘れてしまった。で、「小窓幽記」を読んでいたら思い出したってわけ。

さて、河北省に希さんと言う酒作りの名人がいて「千日の酒」を作る術を持っていた。ある日近所に住む玄石と言う酒好きがそれをねだり、断わる希さんから無理を言って飲んだ。

千日間は酔っ払って目を醒さないと言う酒だから家に帰ったらそのまま眠ってしまった。何日経っても目を覚まさないので家人はもう死んでしまったと思い墓に埋めた。

さて、千日が経ってもう目を醒ました頃と希さんが家を訪ねると、家人はすでに埋葬して喪も済んでいるとの事。

で、皆でうち揃って墓へ行き棺を掘り出すと玄石さんが目を醒ました。あたり一面は酒の匂いに覆い尽くされ、それを吸った人達ぜんぶが三か月も眠りこけた。と言うお話。

どう、面白かった。❓❗️
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韓非子の五蟲

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 今日の畑。たき火で枯れ木やゴミを燃やしすっきり。去年と今年は雨が多くたき火のチャンスを逸した。今日、未明から朝がた軽い雨が降った。が、かまわず敢行する。

 特に今年は堤防の上は雑草が生い茂り、水路に覆いかぶさり退治に難儀した。雑草が雑草を呼ぶ悪循環だった。これで一息、今冬再度行うつもり。

 さて、話が変る。韓非子の五蟲(害虫のこと)の五番目に「商人」を挙げている。今の世、特に老人をターゲットにしたサブリなど老人をコケにし、また簡単に騙される。

 元々老化現象で様々な不具合が出るが、それは自然の事であたりまえ。なのにサブリを飲めばあたかも治るとする「期待」をあおる。商道徳など一顧だにしない風潮。

 有名人を使ったおびただしいテレビCMで、害毒を振りまき、てんと恥じないどころか、その害悪感すらに思いが及ばない風潮。日本はここまで落ちたか!

 なお、五蟲の他の四つは「儒教の徒、政治家、やくざ、権力者が養う徒党」で、今も変らず。

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雨で中国語のお勉強


 雨で家から出ない。朝から中国語のお勉強。今は「孫悟空」「唐詩三百首」それに「中、高生の優秀作文集」の中国文を少しづつワープロに打ち込む作業。いずれも中国で買ったもの。

 「孫悟空」は話の展開が面白く疲れを感じない。「唐詩三百首」は詩情を楽しめしばし浮世を忘れる。「中、高生の優秀作文集」は庶民の生々しい生活実体が見え、泣き笑いもするし飽きない。

 古文は日本語の参考書やネットで確認しながら進めないと誤った理解に落ち込む危険がある。使っている辞書は高電社のChineseWriterシリーズの最新版。

 面白そう物はすでに沢山HPにUpして遊んでいる。中国古典
中国の寓話

 このシリーズは10年以上前から何度もバージョンアップを繰り返し、今は最高のソフトになっている。

 このお遊びに巡り合ってとても良かった。ボケ防止になるし何よりも楽しい。

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詠み違えの妙

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 唐の中ごろ、有名な詩人の白楽天は本名を白居易と言い、楽天的な生き方を好んだので白楽天と呼ばれた。彼は天才的な詩人で6歳頃から詩をよんだ。

 彼が16歳の時出世を夢見て長安に上った。一篇の詩を懐に当時飛ぶ鳥おとす勢いの顧況という文人を訪ねた。

 顧況は白居易の差出した詩集に目を通すと「居易」と署名してあるのを見、からかって曰く……

;「居易か、長安はそんな居易(いやすい)所じゃないよ物価は高いし競争は激しい、早く田舎へ帰ったほうがいいよ」と。だが一旦詩に目を通して驚いた。

離離たり原上の草
一歳に一たび枯栄す
野火焼けども尽きず
春風吹きて又生ず


 この詩は友人との離別の感慨を詠んだものだが、顧況はからかった自分に対する巧みな返事と受け止めた。

 つまり、田舎からぽっと出の若者を憐れんで、世間はそう甘くないと忠告されましたが私は野の草みたいな存在です。たとえ野火に焼かれても春風が吹けばまた芽をふきかえします。若い力さえあれば、枯れてもまた生き返ります。と詠んだのだ。

 顧況はこの詩を読んで「こんな凄い後進を得られるとは夢にも思わなかった」と感嘆したという。

 画像は白楽天の詩をモチーフして描かれたもの。

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怪異な予言

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 魏舒とは春秋時代(紀元前500年頃)の武将で政治家だが、若い頃奇妙な出来事から自分は将来必ず出世することを悟ったという。

 彼は行くあてもなく放浪の旅の途中である安宿に泊まった。偶然に宿の女将さんに子供が生れた。すると突然前触れもなく多くの人や馬車のざわめきが聞こえてきた。

;「男かい、女かい?」と尋ねる声がした。
;「男だ」と別の声が答えた。

;「そうか、15歳になったら刃物がもとで死ぬと書いておけ」と言い、更に……
;「向うに寝そべっている男は誰だい?」と尋ねた。すると……

;「魏舒だよ」と答えた。宿の客は魏舒ただひとりだった。

 歳月が流れ、偶然15年後にまたこの宿に泊まった時、宿の女将さんに尋ねた……

;「あのとき生れた子供さんは今どうしていますか?」
;「実は桑の葉っぱを切っていて誤ってで怪我をし、それが元でにました」

 魏舒はあの時の奇妙な声が的中しているのを知り、自分も「」と呼ばれる地位を得られると悟ったのだった。

{捜神記 巻9}より  画像は魏舒が描いた花木と元の文章。

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