昔の人は遊び心が旺盛

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  涼しい朝。なので懸案になっていた畑周りの雑草を退治することにした。これ、先日雑草に足をからまれ転倒して危険を感じたから。この涼しいのに大汗だ。

  さて、柳田国男の「山の人生」の続き。昔はタヌキやキツネが人を騙すのは常識。でも、やはり疑う人は多くいたのである工夫をした人がいた。

  彼の話を人が信用しないので、ある夕暮れ、お尻の蓑の陰から狐のしっぽをぶら下げ遠くの村を歩き、人に化けたキツネだとデモンストレーションをおこなった。この伝聞が我が村まで流れ伝わるのを期待したか?

  でもこれ、逆にキツネに化けそこなった人とも言えるので、混乱して頭がおかしくなってくる。他にキツネやタヌキが描いた書画がわんさとあり、立派な花押まであって昔の人は遊び心が旺盛だったのが分かって面白い。

  こんなの読んでると世の中平和なもんだ?!写真はごちゃまぜ花の花壇の一画。
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こわい隠れん坊あそび

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  ブログも書き出したら続いて書きたくなるもの。今日は畑の後、昼から用事で家内と外出。何故か疲れない。

  さて、別の話。柳田国男の有名な遠野物語と双璧をなすが、あまり知られていない「山の人生」を読んでる。これ、面白い。

  子取りや神隠しなどの話がわんさと出てくる。高麦の頃、隠れん坊遊びをすると狸に騙される。晩に暗くなって隠れん坊遊びをすると、隠し婆さんに隠される等がある。(高麦とは麦が実る今頃の季節)

  私の子供の頃は、子取りが子供を取りに来てサーカスに売られるなんてのも有ったね。夜道怪(やどうかい)は子取りの名人らしいが高野聖をかたる蓬髪弊衣の垢じみた輩。

  これ書き出したらやまらんので続きは又今度。写真は我が鉢植えの「矢車菊」?らしい。

孕(はらみ)のジャン

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  物事が破談になったり、壊れたりした時「オジャンになった」とは日常よく使う言葉である。で、その「オジャン」だが、奥行きが広いものだと初めて知った。

  最近、寺田虎彦の「怪異考」を読んでいたら「孕のジャン」の一編があった。孕とは土佐の海辺の地名である。寺田虎彦は子供の頃、故郷の高知の近所のおじいさんからこの話をよく聞いたと書いてある。

  「土佐今昔物語」にもこの記述があり、海で漁をしていると突然ジャーンと大きな音がして急に全く魚が捕れなくなるのだ。で、曰く;「物の破談になりたることをジャンになりたり」とある。

  私は今まで江戸時代の火消しが「ジャン、ジャン」と半鐘を鳴らし、{火事になったら全てが「オジャン」になる}のが語源だと思っていたが、遥かな大昔から使われていたのに驚いたもの。

  寺田虎彦は科学者らしく様々な考察を巡らし仮説を立てているが、後の世代の検証にゆだねると書いてある。

  ふっと思い出した;大阪のミナミに「ジャンジャン横丁」がある。なんせ「ジャンジャン」が二つあるのだ!あそこはただでさえ危ない雰囲気が漂う一画だ。近寄るべからず。貴方の人生が「オジャンになるかも」!?

  写真は「孕のジャン」の高知、浦戸湾の風景。

テーマ : どうでもいいこと。 - ジャンル : 日記

桃と竹と壺からって、なーに?

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  川から桃が流れてきて桃太郎が生れ、川から竹筒が流れてきて夜郎国王が生れ、川から壺が流れてきて芸能の始祖「秦河勝」が生れた。

  で、桃太郎は鎌倉時代だから1200年頃、夜郎国は前漢時代だから紀元前500年前、秦河勝は欽明天皇の時代だから500年頃。

  夜郎国は中国雲南省と貴州の境の小さな国。「夜郎自大」のことわざで有名。

  秦河勝は秦の「始皇帝」の生れかわりで「申楽」の始祖となり、「能楽」として現代なお伝統芸能として愛されている。

  秦河勝のくだりは世阿弥の「風姿花伝」による。川からは偉い人が生れるものだ!なお、桃に関しては古代中国の仙女「西王母」から来ているらしい。

  日本は桃で、中国は竹筒なんて面白い。また壺からは芸能なんてのも手品を連想して意味ありげ?!

  なお、「風姿花伝」は凄い!一子相伝の秘蔵本だが、多くを中国古典から吸引して見事に日本文化に溶け込ませている。又、あらゆる人生論の卸問屋みたい。三読四読しないとつかめない。

  写真は現在の夜郎国の風景

テーマ : 今日の出来事 - ジャンル : 日記

窓の月を取り残した泥棒

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  天気が悪く寒いので部屋で「良寛禅師奇話」を読み遊ぶ。その45段にこんなのがある……。

  「盗アリ、国上ノ草庵ニ入ル。物ニ盗ミ去ルヘキナシ。師ノ臥蓐ヲ引キテ、密ニ奪ントス。師寝テ不知モノノ如クシ、自ラ身ヲ転シ、其ヒクニマカセ盗ミ去ラシム」。

  盗賊が吾が国上山の草庵に押し入った。が、盗むような目ぼしい物がない。で、賊は仕方なく良寛さんが寝ていた敷布団を引いて奪おうとした。良寛さんは寝たふりをして寝がえりを打ち、盗みやすくしてあげた。

  良寛さんは泥棒の意図を察知しての暖かい気配りであった。なお、この時作った俳句もあり……、

  「盗人に取り残されし窓の月」(句72)

  泥棒は窓に浩々と輝く月を取り残していったなぁ…。と、なんとも優雅なもんだ!

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