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宝石変廃石

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 ある日、新疆からきたウイグルの宝石商がある家のあるじと話している時、あるじの帽子に半透明の小石がついているのを見て、自分の持っている綺麗な宝石と交換してくれないかと頼んだが、応じてもらえなかった。

 この商人はその後度々やってきては売ってほしいと大金を提示するがことごとく断られた。

 あるじは、商人が欲しがるこの小石がそんなに価値の有るものなら、もっと磨けばもっと値打ちが高まり高く売れると思い、砂や紙、木片などで毎日磨きに磨いた。また、思いついて小さな穴をうがち、赤い絹糸を通してネックレスにし、見るからに高貴な宝石みたいに仕上がった。

 ところが、一年余りたっても誰もこの宝石に関心を持たず、あるじはどう考えても合点がいかなかった。それからまた一年がたって、例のウイグルの商人が再びやってきた。そしてあるじのネックレスを見て大層残念がった。

 ;「この小石は世に稀な大変貴重な宝石だった。この石には12個の小さな穴が規則正しく並んでいて、一時間ごとに正確に一つひとつの穴が紅色に輝き、まるで時計のようにひと巡りするのだった。

 なのに、こんなに磨いてしまっては穴も無くなり全く価値が無くなった。惜しいことをしたもんだ。数万元の価値があったのになぁ……と嘆いて去っていった。

{物を見分ける能力がなく、表面ばかりを気にして内実の素晴らしさに目が行かない愚人の話}

「石は磨いてこそ玉に成る」らしいが、石のままの素晴らしさも味わってほしいものだ。

{中国古代寓話}より
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テーマ : 歴史小説 - ジャンル : 小説・文学

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