実践し検証したものこそ本物だ!

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 宝剣の鑑定人曰く:「白く見える剣は硬く、黄色く見える剣は比較的柔らかく粘りがあり、白色と黄色が混雑している剣は硬くてねばりがあり良い剣である。

 有る人反駁して曰く:「白色は柔軟でなく、黄色は硬くなく、白色黄色混雑なら硬くも柔軟でもない。その上、柔軟なら容易に曲がるし、硬ければ容易に折れる。どうしてこれが良剣なんだ?」

 剣そのものは元々変わらない物だが、これを名剣とか駄剣と言うのは人の議論が作り出したもの。ゆえに、豊富な経験と鋭い識別能力によって議論すべきであって、出まかせにでたらめを言って話を終わらせてはならない。

 もし、豊富な経験と鋭い識別能力がなく、只、単なる議論だけから判断すれば、昔、暴君と言われた「尭」や「傑」の不幸な世に戻るであろう。

{解説に曰く、一件の事物を良いとか悪いとか判断する場合、別人の意見を聞くだけでなく、自分の主見を持つべきである。でもこの主見は憶測に基づいたものではなく、豊富な知識と経験に基づくべきだし、更に言えば、最も重要なのは実践し検証したものであるべきである}

{呂氏春秋 別類(相剣者)}より
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