怪異な予言

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 魏舒とは春秋時代(紀元前500年頃)の武将で政治家だが、若い頃奇妙な出来事から自分は将来必ず出世することを悟ったという。

 彼は行くあてもなく放浪の旅の途中である安宿に泊まった。偶然に宿の女将さんに子供が生れた。すると突然前触れもなく多くの人や馬車のざわめきが聞こえてきた。

;「男かい、女かい?」と尋ねる声がした。
;「男だ」と別の声が答えた。

;「そうか、15歳になったら刃物がもとで死ぬと書いておけ」と言い、更に……
;「向うに寝そべっている男は誰だい?」と尋ねた。すると……

;「魏舒だよ」と答えた。宿の客は魏舒ただひとりだった。

 歳月が流れ、偶然15年後にまたこの宿に泊まった時、宿の女将さんに尋ねた……

;「あのとき生れた子供さんは今どうしていますか?」
;「実は桑の葉っぱを切っていて誤ってで怪我をし、それが元でにました」

 魏舒はあの時の奇妙な声が的中しているのを知り、自分も「」と呼ばれる地位を得られると悟ったのだった。

{捜神記 巻9}より  画像は魏舒が描いた花木と元の文章。
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テーマ : 雑記 - ジャンル : 小説・文学