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進取の気概が大切

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 生まれつき盲人の二人は親友だった。彼等は光り輝く太陽や緑に満ちた野山など見た事がなかった。でも彼等はそれらをちっとも不幸だとは思ってもみず、却って世渡りの苦しみにあえぐ人達を憐れむのだった。

 ある日、二人は眼が見える人はツライね、朝早くから晩遅くまで働きづめで辛酸をなめ、まるで地獄だね。それに比べると我々は極楽だね。などと世間話をして歩いていた。

 たまたま傍を歩いていた農夫たちが二人の話を聞き腹を立てた。;「奴らは馬鹿だね盲人は幸せだとよ。その上我々農民を嘲り傲慢この上ない、一発ガチンと食らわさんと為にならん」と相談した。

 そこである農民が役人になりすまし大声で;「おいそこの盲人ども、役人様のお通りだ!何故道を開けぬ!」と一喝。役人の小者になりすました農夫たちが殴り懲らしめた。

 盲人たちは怪我をした手足をさすりながら曰く;「それでも盲人の方が幸せでいいね!もし、今さっきの役人を詐称した一連の成り行きを見ていた別人が、お上に告げたら農夫たちは擦り傷どころか首が飛ぶんだよ。やっぱり我々の方が幸せだよな!」。

解説者曰く;

 盲人という立場に自己満足し、進取の気概を発揮しなければ盲目に加え、更に悲しい思いに至るにに違いない。障害のない我々にしても、常々現状に甘んじて無為を貪り進取の気概を持たないなら、それはこの二人の盲人と同じだと言わねばならない。

{中国寓話故事}より
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テーマ : 雑記 - ジャンル : 小説・文学

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